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一般社団法人 日本深圳総商会

Shenzhen × Japan — 2026.01.21

深圳UBTech、エアバスに人型ロボット「Walker S2」供給へ

深圳の人型ロボット企業UBTech(優必選)は2026年1月21日、欧州航空機大手エアバスに産業用人型ロボット「Walker S2」を供給することで合意したと発表しました。航空機製造での活用を共同で検証します。同社の2025年の人型ロボット受注額は14億元に達し、2026年には生産能力1万台超を見込んでいます。

概要

深圳に本社を置く人型ロボット開発企業の優必選科技(UBTech Robotics)は2026年1月21日、欧州の航空機大手エアバスに産業用人型ロボットを供給することで合意したと発表しました。新華社の報道によると、エアバスはUBTechの産業用人型ロボット「Walker S2」を購入し、両社は航空機製造の現場で人型ロボットをどのように活用できるかを共同で探っていきます。UBTechは2025年に米半導体大手テキサス・インスツルメンツとも同様の提携を結んでおり、今回の合意は海外の大手製造業との協業の広がりを示すものといえます。

背景

UBTechは深圳を拠点に、教育・サービス用ロボットから産業用人型ロボットへと事業領域を広げてきた企業です。主力機種のWalker S2は2025年11月に量産を開始しました。身長は1.76メートルで、自らバッテリーを交換して稼働を続けられる点が特徴とされています。同社の人型ロボットの受注総額は2025年に14億元(約2億米ドル)に達し、2026年には産業用人型ロボットの生産能力が1万台を超える見込みとされています。

英調査会社オムディア(Omdia)の報告によると、2025年の世界の人型ロボット生産では中国企業が上位を占めました。上海の智元機器人(AgiBot)が5,100台超を出荷して世界シェア39%で首位、宇樹科技(Unitree)が4,200台で2位、UBTechが1,000台で3位とされています。人型ロボットは中国で重点育成分野の一つとなっており、深圳はその主要な集積地の一つです。

主なポイント

  • 供給先と目的:エアバスの製造施設。航空機製造における人型ロボットの活用可能性を共同で検証します。
  • 製品:産業用人型ロボット「Walker S2」(2025年11月量産開始、身長1.76メートル、バッテリーの自律交換が可能)。
  • 先行事例:2025年に米テキサス・インスツルメンツと同様の提携を締結しています。
  • 受注と生産能力:2025年の人型ロボット受注総額は14億元。2026年の産業用人型ロボット生産能力は1万台超の見込みです。
  • 重点市場:航空・自動車製造、消費者向け電子機器、スマート物流、半導体製造などを対象とし、欧州・米国への展開を進めています。

日本・深圳の交流への意味

日本は産業用ロボットの主要な生産国・利用国であり、自動車、電子部品、精密機械など、UBTechが重点分野に掲げる産業の集積もあります。深圳発の人型ロボットが欧米の大手製造業の現場で検証段階に入ったことは、日本の製造業にとっても、人手不足への対応や自動化の新たな選択肢として関心を集めるとみられます。

一方で、人型ロボットが実際の生産現場でどこまで有効か、安全性や既存設備との連携をどう確保するかといった点は、なお検証の途上にあります。日本企業にとっては、減速機・センサー・モーターなどの部品分野、システムインテグレーション、共同実証といった形で、深圳のロボット企業との協業の余地が広がる可能性にも注目が集まっています。部品調達から試作までを短期間で行える深圳のサプライチェーンの動向を把握することは、日本の研究者や技術者にとっても意義があるとみられます。

今後の見通し

UBTechは2026年に産業用人型ロボットの生産能力を1万台超へ引き上げる計画で、欧州・米国への展開も進めるとしています。一方、エアバスにおける具体的な導入台数や配置される工程、検証のスケジュールについては、報道の時点では明らかにされていません。共同検証の成果がどのような形で示されるかが、今後の焦点となります。また、オムディアのデータからは中国の人型ロボット企業間の競争が激しさを増していることがうかがえ、UBTechが産業用途でどのように差別化を図るかにも注目が集まっています。

促進会より

当会は、深圳のロボット産業をはじめとする先端分野の動向を引き続き注視してまいります。日本と深圳の企業・研究機関が情報を交換し、互いの強みを生かせるよう、交流の場づくりに努めてまいります。

本記事は公開情報をもとに作成した参考情報です。内容の正確性・完全性を保証するものではありません。

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