
日本政府観光局(JNTO)は2025年8月20日、7月の訪日外客数を343万7,000人と発表し、7月として過去最高となりました。中国からは97万4,500人で前年同月比25.5%増、1~7月累計は569万2,900人(47.9%増)と国・地域別で最多でした。
概要
日本政府観光局(JNTO)は2025年8月20日、2025年7月の訪日外客数(推計値)を発表しました。7月の訪日外客数は343万7,000人で前年同月比4.4%増となり、7月としての過去最高であった2024年の329万2,602人を14万人以上上回りました。このうち中国からの訪日客は97万4,500人で、前年同月の77万6,520人から25.5%増加し、7月の国・地域別で最多となりました。1~7月の累計では、中国からの訪日客は569万2,900人(前年同期比47.9%増)に達し、国・地域別で首位となっています。
背景
新型コロナウイルス感染症の影響で大きく落ち込んだ中国からの訪日旅行は、その後回復が続いてきました。JNTOは今回の発表で、7月は東アジアや欧米豪、中東を中心に多くの市場で学校の夏休みに合わせた旅行需要が高まり、東アジアでは中国と台湾が全体を押し上げる要因になったと説明しています。深圳と日本を結ぶ航空路線も拡充されており、報道によると海南航空が2025年1月7日に深圳—大阪線を就航させたほか、中国南方航空は深圳—東京(成田)線を2月11日から週3便で再開する計画を示していました。
主なポイント
| 国・地域 | 2025年7月 | 前年同月比 | 1~7月累計 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|---|
| 総数 | 3,437,000人 | 4.4%増 | 24,955,400人 | 18.4%増 |
| 中国 | 974,500人 | 25.5%増 | 5,692,900人 | 47.9%増 |
| 韓国 | 678,600人 | 10.4%減 | 5,462,100人 | 5.0%増 |
| 台湾 | 604,200人 | 5.7%増 | 3,888,900人 | 9.5%増 |
| 香港 | 176,000人 | 36.9%減 | 1,447,100人 | 6.9%減 |
- 台湾は単月として過去最高を更新しました。
- インドネシア、ベトナム、インド、米国、フランスなど15市場が7月として過去最高を記録しました。
- 一方、7月に日本から海外へ出国した日本人は120万5,500人(前年同月比14.9%増)、1~7月累計では781万4,500人(同14.1%増)でした。
7月の中国からの訪日客は、主要市場の一つである韓国を約29万6,000人上回りました。韓国は7月単月で10.4%減となったものの、累計では2位を維持しています。香港は7月に36.9%減となりました。1~7月の累計では、中国からの訪日客が訪日外客全体の約23%を占めており、日本のインバウンド観光における中国市場の比重の大きさがうかがえます。
なお、訪日外客数は法務省の出入国管理統計を基にJNTOが算出したもので、日本に住む永住者等は含まれず、駐在員やその家族、留学生などの入国者は含まれます。2025年の数値は推計値です。
日本・深圳の交流への意味
中国からの訪日客が年初からの累計で最大の市場となったことは、日本の観光・小売・飲食などの業界にとって、中国の旅行者の存在感が改めて高まっていることを示しているとみられます。深圳を含む華南地域は所得水準が比較的高い都市が集まり、航空路線の拡充とあわせて、日本各地への誘客や地方の特産品の紹介といった取り組みの余地に注目が集まっています。一方、日本から海外へ出国する日本人も前年を上回っており、双方向の往来の広がりが、ビジネス、文化、教育など幅広い分野での交流の下支えになるとの見方もあります。人の往来の増加は、深圳の企業が日本市場を理解し、日本企業が深圳の消費者や技術動向に触れる機会を増やすことにもつながりそうです。
今後の見通し
JNTOは、観光立国推進基本計画で示された「持続可能な観光」「消費額拡大」「地方誘客促進」の実現に向け、市場動向を分析しながら戦略的な訪日プロモーションに取り組むとしています。今後の中国からの訪日客数の推移は、航空便の供給や旅行需要の動向などに左右されるとみられ、8月以降の統計が注目されます。1~7月にみられた中国からの高い伸びが年後半も続くかどうかは、現時点では見通せません。
促進会より
人の往来は、深圳と日本の交流を支える最も基本的な土台です。当会は双方向の往来に関する動きを引き続き注視するとともに、両地域の人々や企業が互いを知るための交流の機会づくりに今後も努めてまいります。
本記事は公開情報をもとに作成した参考情報です。内容の正確性・完全性を保証するものではありません。

