
日本政府観光局(JNTO)は2025年7月16日、上半期の訪日外客数が2,151万8,100人となり、過去最速で2,000万人を突破したと発表しました。中国からは471万8,300人で前年同期比53.5%増、6月単月では79万7,900人と国・地域別で最多でした。
概要
日本政府観光局(JNTO)は2025年7月16日、2025年6月の訪日外客数(推計値)を発表しました。6月の訪日外客数は337万7,800人で前年同月比7.6%増となり、6月として過去最高を記録しました。1〜6月の上半期累計は2,151万8,100人(前年同期比21.0%増)で、2024年同期を370万人以上上回り、過去最速となる6か月で2,000万人を突破しました。
中国(本土)からの訪日客は、6月が79万7,900人(前年同月比19.9%増)で、国・地域別で最多となりました。上半期累計では471万8,300人(同53.5%増)と大きく伸び、韓国(478万3,500人)に次ぐ規模となっています。
背景
JNTOによると、6月は例年、夏休みシーズン前で訪日需要が比較的落ち着く時期ですが、多くの市場でスクールホリデーに合わせた需要の高まりがみられました。東アジアでは中国と韓国、東南アジアではシンガポールとインド、欧米豪では米国とドイツを中心に訪日客が増え、全体を押し上げたと分析しています。
日本政府は2023年3月に策定した第4次観光立国推進基本計画で、「持続可能な観光」「消費額拡大」「地方誘客促進」の3本柱を掲げています。JNTOは市場動向を分析しながら戦略的な訪日プロモーションに取り組むとしています。
なお、訪日外客数は法務省の出入国管理統計を基にJNTOが算出したもので、日本を主たる居住国とする永住者等を除き、一時上陸客等を加えた外国人旅行者を指します。駐在員やその家族、留学生などの入国者も含まれ、乗員は含まれません。2025年の数値は推計値です。観光客だけでなくビジネス客や留学生も含むため、人的往来全体を見る指標としても参考になります。
主なポイント
| 国・地域 | 2025年6月 | 前年同月比 | 1〜6月累計 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|---|
| 総数 | 3,377,800 | +7.6% | 21,518,100 | +21.0% |
| 中国 | 797,900 | +19.9% | 4,718,300 | +53.5% |
| 韓国 | 729,800 | +3.8% | 4,783,500 | +7.7% |
| 台湾 | 585,000 | +1.8% | 3,284,700 | +10.3% |
| 香港 | 166,800 | -33.4% | 1,271,100 | -0.4% |
| 米国 | 345,100 | +16.4% | 1,701,300 | +26.7% |
- 米国は単月として過去最高を更新し、韓国、台湾、シンガポールなど15市場が6月として過去最高を記録しました。
- 香港からの訪日客は6月に前年同月比33.4%減となりました。
- 一方、日本人の出国者数は6月が105万4,000人(同13.3%増)、上半期累計が660万9,000人(同14.0%増)でした。
日本・深圳の交流への意味
中国本土からの訪日客の大幅な増加は、深圳を含む華南地域と日本との人的往来の活発化を反映しているとみられます。深圳と東京を結ぶ航空路線では、深圳航空が2024年12月から成田線を1日2便に増便し、中国南方航空も2025年2月に深圳=成田線を再開しており、往来を支える基盤が拡充されてきました。
観光客の増加は、日本の小売・宿泊・飲食業にとって需要拡大の機会となるだけでなく、深圳の企業関係者による視察や商談、留学・文化交流など、幅広い分野での交流の裾野を広げる契機になるとみられます。一方で、香港からの訪日客が減少するなど、市場ごとの動きには違いもあり、今後の推移に注目が集まっています。
今後の見通し
JNTOは今後も市場動向を分析しながら訪日プロモーションを進めるとしています。7月以降の夏休み期間の訪日需要がどの程度伸びるか、また年間の訪日客数がどこまで達するかについては、現時点では確定していません。
促進会より
当会は、観光を含む深圳と日本の人的往来の動向を引き続き注視してまいります。今後も両地の人と人をつなぐ交流の場づくりに努めてまいります。
出典
本記事は公開情報をもとに作成した参考情報です。内容の正確性・完全性を保証するものではありません。

