
深圳出入境辺防検査総站は5月6日、労働節連休(5月1〜5日)に深圳空港からビザ免除で入境した外国人が延べ5,000人超と前年同期比244%増になったと発表しました。出国先では日本が人気上位に挙がり、双方向の往来が活発化しています。
概要
深圳出入境辺防検査総站は2025年5月6日、労働節(メーデー)連休期間(5月1日〜5日)の深圳空港における出入境の状況を発表しました。中国新聞社の報道によると、同期間にビザ免除で深圳空港から入境した外国人は延べ5,000人を超え、前年同期比244%増となりました。深圳空港を通過した外国人は延べ約2万人で86.2%増、空港の出入境者数は延べ9万2,000人超(31.8%増)と、同期として過去最多を記録しました。
背景
中国政府は査証(ビザ)免除の対象国を段階的に広げてきました。日本については、中国外交部が2024年11月22日に、日本を含む9カ国の一般旅券所持者を対象とするビザ免除措置を11月30日から2025年12月31日まで試行すると発表しました。あわせて、ビザ免除での滞在可能期間は15日から30日に延長され、商用、観光、親族・友人訪問、交流訪問、トランジットが対象とされています。
深圳空港ではこれに先立つ4月にも、外国人の入境カードを電子的に記入できるシステムの試行が始まっていました。パスポートを読み取り機に置くと情報が自動認識される仕組みで、手書きに比べて記入時間を6〜8割短縮できるとされています。1月1日〜4月23日の深圳空港経由の外国人入境者は延べ23万5,000人超(54.3%増)、うちビザ免除による入境は延べ13万3,000人超(159.3%増)でした。
ビザ免除の対象拡大は、外国人の訪中を促し、ビジネスや観光の交流を活発にすることを目的としているとされています。深圳のように多くの国際線を持つ都市では、その効果が空港の入境者数の増加として表れています。
主なポイント
| 項目(5月1〜5日、深圳空港) | 実績 |
|---|---|
| ビザ免除による外国人入境者 | 延べ5,000人超(244%増) |
| 出入境した外国人 | 延べ約2万人(86.2%増) |
| 出入境者総数 | 延べ9万2,000人超(31.8%増、同期過去最多) |
| 出入境便数 | 700便超(15.9%増) |
| 出国者 | 延べ約4万7,000人(33.3%増) |
- 出国者の主な目的は観光や親族・友人訪問で、人気の渡航先は日本、韓国、シンガポール、マレーシア、タイでした
- 増加の要因として、ビザ免除対象国の拡大、新ダイヤでの国際線の新設・増便、第137回中国輸出入商品交易会(広州交易会)の開催が挙げられています
- 空港の辺防検査站は旅客の予測やリアルタイムの運航把握、ピーク前の審査レーン開放、入境カード記入端末の配置などで通関時間の短縮を図りました
日本・深圳の交流への意味
日本からの渡航者にとっては、ビザ免除措置により深圳への短期出張や視察、展示会訪問の手続き負担が軽くなっています。滞在期間が30日に延びたことで、工場の立ち上げ支援や長めの商談など、ビジネス目的の渡航も計画しやすくなったとみられます。
一方、深圳からの出国先として日本が上位に挙がったことは、深圳市民の訪日需要の強さを示しているとみられます。3月末に再開された深圳—大阪線を含め、航空路線の回復も双方向の往来を後押ししており、観光や商取引、人材交流の拡大につながるかどうかに注目が集まっています。
今回の統計では出入境便数が15.9%増の700便超となり、国際線の拡充が旅客の増加を支えたことがうかがえます。ビザ免除と航空路線の拡大が組み合わさることで、深圳を訪れる外国人の利便性が高まっているとみられます。
また、深圳は香港と隣接しており、陸路での出入境も多い都市です。空港での手続きの効率化に加え、陸路の出入境検査場を含めた入境の円滑化が進めば、日本から香港経由で深圳を訪れる出張者にとっても移動がしやすくなる可能性があります。
今後の見通し
日本を対象とするビザ免除措置は、現時点で2025年12月31日までの試行とされています。2026年以降の扱いについては公表されておらず、延長されるかどうかが日本の企業や旅行者にとっての関心事となりそうです。夏の旅行シーズンに向けた国際線の動向も注目されます。
促進会より
出入境手続きの円滑化は、人と人との交流を広げる基盤となります。当会は関連制度の動きを注視し、深圳を訪れる日本の皆様、日本を訪れる深圳の皆様の交流に役立つ情報提供に努めてまいります。
本記事は公開情報をもとに作成した参考情報です。内容の正確性・完全性を保証するものではありません。

