
深圳に本社を置くBYDの日本法人BYD Auto Japanは2025年4月15日、クロスオーバーSUV型の電気自動車「シーライオン7」を発売しました。日本導入の乗用EVとして第4弾で、価格は税込495万円から。事前予約は100台を超えたとされています。
概要
深圳市に本社を置く中国の自動車大手BYD(比亜迪)の日本法人、BYD Auto Japan(本社:横浜市)は2025年4月15日、クロスオーバーSUV型の電気自動車(EV)「BYD SEALION 7(シーライオン7)」を全国の販売店で発売しました。日刊工業新聞などの報道によると、同社が日本で販売する乗用EVとしては、「ATTO 3」「DOLPHIN」「SEAL」に続く第4弾となります。
価格(税込)は後輪駆動モデルが495万円、四輪駆動(AWD)モデルが572万円です。3月15日に始まった事前予約では、すでに100台を超える受注があったと伝えられています。
背景
BYDは2023年1月に日本の乗用車市場へ参入し、販売網の整備を進めてきました。シーライオン7は2025年1月の「東京オートサロン2025」で日本初公開され、同月の事業方針発表会で4月の発売が予告されていました。3月14日には4月15日の発売日が発表され、翌15日から予約受付が始まっていました。
BYDは電池から車両までを自社グループで手がける垂直統合型のメーカーとして知られ、中国国内外で販売を伸ばしています。日本市場では輸入EVの存在感が徐々に高まる中、SUVという人気の高いカテゴリーに新モデルを投入した形です。
主なポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2025年4月15日 |
| 価格(税込) | 後輪駆動495万円/AWD 572万円 |
| バッテリー | リン酸鉄リチウム(ブレードバッテリー)、総電力量82.56kWh |
| 一充電走行距離 | 後輪駆動590km/AWD 540km |
| ボディサイズ | 全長4,830mm×全幅1,925mm×全高1,620mm、ホイールベース2,930mm |
| 加速性能(0〜100km/h) | AWD 4.5秒/後輪駆動6.7秒 |
- 後輪のモーターは最高出力230kW、AWDモデルは前輪に160kWのモーターを追加
- 空気抵抗係数(Cd値)は0.28とされています
- 6月30日までに契約・登録した購入者には、ドライブレコーダーやETC車載器などを提供するキャンペーンを実施
- 報道によると、BYDは2025年末までに日本でプラグインハイブリッド車(PHEV)を導入し、2027年ごろまでにEVとPHEVで7〜8車種をそろえる計画です
日本・深圳の交流への意味
深圳発のメーカーが日本市場で車種を拡充していることは、深圳の製造業が消費者向け製品の分野でも日本との接点を広げていることを示す動きとみられます。EVの普及には充電インフラ、販売・整備体制、保険や中古車流通など多くの関連分野が関わるため、日本の事業者との協業の機会が広がる可能性もあります。
一方、日本の自動車メーカーにとっても、価格帯や装備水準の面で競合が増えることになり、EV市場全体の動向に注目が集まっています。消費者にとっては選択肢の拡大につながるとみられ、輸入EVが日本でどの程度受け入れられるかが一つの焦点となりそうです。
EVの普及においては、車両の性能や価格に加え、充電のしやすさや購入後のサポート体制が消費者の判断材料となります。BYDは日本で販売店網の整備を進めており、こうした取り組みが日本の消費者の信頼をどこまで得られるかが注目されます。
さらに、深圳の自動車産業の成長は、電池、半導体、車載ソフトウェアなど幅広い関連産業の発展とも結び付いています。日本の部品・素材メーカーや技術系企業にとっても、深圳の自動車関連企業の動向は、市場や競争環境を把握するうえで重要な情報になるとみられます。
今後の見通し
BYDはPHEVの導入時期を2025年末までとしていますが、具体的な車種や価格はまだ公表されていません。シーライオン7の販売実績や、販売店網の拡大状況が今後の焦点となります。EV購入に関する国の補助金制度の動向も、販売に影響する要素の一つとみられます。
促進会より
深圳企業による日本市場での事業展開は、両地の経済交流を具体的に示す事例の一つです。当会は今後も深圳企業と日本企業の動向を注視し、相互理解と交流の場づくりに取り組んでまいります。
出典
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