
日本の人気キャラクター「ちいかわ」の公式旗艦店が9月24日に広州、25日に深センで開業しました。華南地域で初の旗艦店で、広東の武術文化をテーマにした限定デザインを展開し、両都市では中国初のパレードも行われています。
概要
日本のイラストレーター、ナガノ氏の漫画作品から生まれた人気キャラクター「ちいかわ」(中国語名:吉伊卡哇)の公式旗艦店が、2026年9月24日に広州で、9月25日に深センで相次いで開業しました。華南地域では初の公式旗艦店となります。深センの店舗は南山区の大型商業施設「海岸城」の2階に、広州の店舗は天河区の「天河城」の1階に設けられました。中秋節と国慶節の連休を前にした開業で、両店とも広東の嶺南武術をテーマにした限定デザインを打ち出しています。
背景
「ちいかわ」は、主人公のちいかわと仲間のハチワレ、うさぎたちの日常を描いた作品で、日本だけでなく中国の若い世代の間でも高い人気を集めています。中国本土では2025年9月に上海・南京東路で1号店が開業し、2026年4月には杭州に2号店、同月には香港・旺角にも常設店が設けられました。北京では9月25日から11月23日まで期間限定店が開かれています。今回の深セン・広州店の開業により、華南地域にも公式の拠点が誕生しました。近年、日本のアニメやキャラクターのIPは、公式店や期間限定店、テーマイベントなどの形で中国の主要都市に進出しており、日中の文化・消費をめぐる交流の重要な一部となっています。
主なポイント
- 武術をテーマにした限定デザイン:ちいかわ、ハチワレ、うさぎがカンフー姿で詠春拳の木人椿(練習用の木製人形)を使って稽古する姿をモチーフにしています。
- 広東限定グッズ:カンフー姿のぬいぐるみキーホルダーのほか、自撮り棒、うちわ、Tシャツ、マグネット、キーホルダー、トートバッグなどを販売しています。
- 中国初のパレード:9月20日から10月7日まで、カンフー姿のキャラクターを載せたフロート車が深センと広州の街を巡る、中国で初めてのパレードが行われています。深センでは海岸城、海上世界、世界之窓、福田口岸など8地点を巡ります。
- 予約制の入店:入店はWeChatのミニプログラムを通じた予約制で、予約は身分証明書1つにつき1回まで、入店時には予約コードと登録した身分証の提示が求められます。1回の滞在は30分までで、限定商品は1人1種類につき2点まで、購入には入店時に配られる専用リストバンドが必要です。外国人がパスポートで予約・入店できるかは、事前の確認が勧められています。
- アクセス:深セン店は地下鉄2号線・11号線「后海」駅から徒歩約3〜5分、広州店は地下鉄1号線・3号線「体育西路」駅に直結しています。
- SNS連動企画:9月25日から10月7日まで、小紅書(RED)で指定のハッシュタグを付けて投稿し、店内のコミュニティに参加した人に、入口でランダムデザインのうちわを配布しています(数量限定)。
- 開業日の演出:深セン店の開業日には、3人の主要キャラクターが店頭に登場しました。
日本・深圳の交流への意味
日本発のキャラクターが、中国の地域文化である嶺南武術と組み合わされた限定デザインで展開されていることは、コンテンツの現地化の一つの形として注目されます。日本のアニメや漫画、キャラクターは中国の若い世代に広く親しまれており、深センのような消費力の高い都市での公式店の開業は、日本のコンテンツ産業にとって華南市場の重要性を示すものとみられます。また、深センのパレードの経路には香港との境界にある福田口岸も含まれており、深セン・香港を行き来する人々の目にも触れる形となっています。キャラクターを通じた文化への親しみは、両国の若者どうしの相互理解を深めるきっかけになるとも期待されています。深センで暮らし働く日本人にとっても、なじみのある日本のキャラクターが広東の文化と融合した形で街に登場することは、地元の人々との会話の話題の一つになるかもしれません。
今後の見通し
パレードは10月7日まで続く予定です。予約制による入店がいつまで続くかについては、公式の最新情報を確認する必要があるとされています。華南地域でのさらなる店舗展開などについては、現時点で発表されていません。
促進会より
当会は、日本と深センの間の文化・コンテンツ分野の交流の動きを引き続き注視してまいります。今後も、経済だけでなく文化面も含めた幅広い交流の場づくりに努めてまいります。
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