
第18回深圳国際電池技術交流会・展覧会(CIBF2026)が5月13日、深圳国際会展中心で開幕しました。展示面積は28万平方メートル、国内外から約3200社が出展し、CATLやBYDなどが全固体電池やナトリウムイオン電池、急速充電などの最新技術を紹介しました。
概要
2026年5月13日、「第18回深圳国際電池技術交流会・展覧会(CIBF2026)」が深圳国際会展中心(宝安区)で開幕しました。会期は15日までの3日間です。主催は中国化学・物理電源業界協会で、テーマは「チェーンで世界をつなぎ、グリーンに力を与え、未来を動かす」です。
中国日報網や深圳新闻網の報道によると、展示面積は28万平方メートルを超え、14の展示ホールに国内外の約3200社が出展しました。会期中には2000人以上の専門家や企業関係者が参加するフォーラムが開かれ、来場者は90以上の国・地域から延べ35万人超を見込むとされました。主催者側は世界最大規模の電池産業イベントだとしています。
背景
CIBFは電池産業の技術交流と商談の場として定着している展示会で、サプライチェーンの上流から下流までの企業が深圳に集まります。2026年は中国の第15次5カ年計画の初年度にあたり、同計画では新型電池が新興産業の重点分野の一つに位置づけられています。
中国日報網が伝えた業界データによると、2025年の中国の電池輸出額は822.79億ドルで22.8%増え、このうちリチウムイオン電池は767.46億ドルで25.55%増加しました。電気自動車や蓄電システムの需要拡大を背景に、電池産業は輸出の柱の一つとなっています。深圳でも、1~3月期のリチウムイオン電池の生産量が前年同期比25.9%増えています。
主なポイント
- 主要企業の出展:寧徳時代(CATL)は新たな材料体系の製品と、あらゆる場面に対応する充電エコシステムを紹介しました。比亚迪(BYD)は第2世代のブレードバッテリーと「フラッシュ充電」技術を、億緯鋰能(EVEエナジー)は商用車向け電池の新技術を、欣旺達(サンウォーダ)は多様な場面向けの蓄電ソリューションを展示しました。
- 次世代技術:全固体電池、ナトリウムイオン電池、フロー電池などが展示されました。「破壊的技術の体験エリア」では、固体電解質の研究成果やドライ電極の製造装置が紹介されました。
- サプライチェーン:製造装置の利元亨、材料の天賜材料など、装置・材料分野の企業も出展しました。展示は電池・蓄電、原材料・部材、製造装置・検査機器などの分野ごとに構成され、海外の電力会社やエネルギー開発事業者が集まる国際館も設けられました。
- フォーラム:電池の安全性と試験、全固体電池、大電力充電、ナトリウムイオン電池、カーボンフットプリント管理、電池向けAI、デジタルツインによる製造などをテーマに議論が行われました。電動航空機向け電池の会議や、第3回国際バッテリーパスポート会議も開かれました。
- 業界団体の提言:協会の王沢深秘書長は、価格競争から価値競争への転換、グリーン基準による国際ルールとの整合、協調的な産業エコシステムの構築を呼びかけました。
日本・深圳の交流への意味
今回の報道では日本企業の出展について具体的な言及はありませんが、電池の材料、部材、製造装置、検査機器は日本企業が長く技術を蓄積してきた分野です。深圳を中心とする華南地域には電池メーカーとそのサプライチェーンが集積しており、全固体電池やナトリウムイオン電池など次世代技術の動向は、日本の関連企業にとっても注目すべき情報とみられます。深圳に本社を置くBYDは日本でも電気自動車を販売しており、2025年の日本での販売台数は3731台でした。電池技術の進展が日本市場向けの製品にどう反映されるかにも関心が寄せられています。
また、カーボンフットプリントの管理やバッテリーパスポートといったテーマは、欧州などで規制対応が求められている分野であり、日本と中国の企業が共通して直面する課題でもあります。こうした分野で国際的な基準づくりや技術交流がどのように進むのかに、関心が集まっています。
今後の見通し
主催者は閉幕後、3日間の来場者が延べ40万人を超えたと発表しました。次回は2027年に再び深圳で開かれる見通しが示されていますが、具体的な日程は報道では明らかにされていません。
促進会より
当会は、深圳の電池・新エネルギー産業の動向を引き続き注視してまいります。日本と深圳の企業が技術や市場について情報を交換できる場の提供に、今後も努めてまいります。
出典
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