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一般社団法人 日本深圳総商会

Shenzhen × Japan — 2026.02.28

アマゾン、初の「グローバル倉庫」を3月に深圳で開設へ

深圳市政府は2026年2月28日、米アマゾンが初のグローバル倉庫・配送拠点(GWD)を3月に深圳で開設すると伝えました。中国の出品者は深圳の倉庫に商品をまとめて送るだけで、通関や越境輸送、世界各地への配分まで一括で任せられます。物流コストの大幅な削減が見込まれています。

概要

深圳市政府の英語版ポータルサイトは2026年2月28日、深圳日報と新華社の報道として、米アマゾンが初の「グローバル倉庫・配送(GWD:Global Warehousing and Distribution)」拠点を3月に深圳で開設すると伝えました。アマゾン中国の邱昇副総裁が明らかにしたものです。中国の出品者は深圳の倉庫に商品を送るだけで、保管、通関、越境輸送、世界各地への配送までをワンストップで利用できるようになります。

背景

これまで越境EC(電子商取引)の出品者は、米国や英国など販売先の地域ごとに在庫を分けて準備する必要がありました。新しい仕組みでは、出品者は一つの在庫を一元的に管理し、アマゾンが世界各地のマーケットプレイスへの配分を担います。アマゾンはこれを「一つの在庫で世界に供給する」モデルと説明しています。出品者にとっては、地域ごとの需要を個別に予測して在庫を事前に振り分ける必要がなくなり、在庫の滞留や重複輸送の削減、資金繰りの効率化につながる可能性があります。

2025年12月に杭州で開かれたアマゾンの越境EC関連サミットでは、中国の出品者の変化が大きなテーマとなりました。アマゾンのエリック・ブルサード副社長は、中国の出品者が転売業者から「イノベーターでありブランドオーナー」へと変わってきたと述べています。2025年1〜10月には、中国の出品者の売上が米国・欧州で15%超、新興市場で30%超伸び、年間売上1,000万ドルを超える中国の出品者の数も30%増加したとされています。

主なポイント

  • 開設時期と場所:2026年3月、深圳。アマゾンにとって初のGWD拠点です。
  • サービス内容:保管、通関、越境輸送、グローバル配送を一括で提供します。
  • 在庫の一元化:出品者は地域別に在庫を分ける必要がなくなり、アマゾンが各マーケットプレイスへ配分します。
  • 深圳を選んだ理由:アマゾンのグローバル物流責任者サニー・ジェイン氏は、製造業の強さと中国の出品者の集積を理由に、深圳が最初のGWD拠点として「理想的な場所」だと述べました。供給の密度の高さがアマゾンの配車・配分アルゴリズムを支え、成熟したサプライチェーンが規模の経済を生むとされています。
  • 期待される効果:アマゾンは、出品者の物流コストの大幅な削減につながると見込んでいます。

深圳の貿易を支える企業の裾野も広がっています。深圳税関などによると、2025年に実際に輸出入実績があった企業は6万2,300社と前年から16%増え、うち8,600社超が新規参入企業でした。民営企業が貿易総額の7割近くを占めており、越境ECを担う中小の出品者もその一角を成しているとみられます。

日本・深圳の交流への意味

深圳は越境EC事業者が集積する都市として知られ、日本のECサイトで販売される電子機器や生活雑貨にも、深圳の企業が手がける製品が少なくありません。今回の拠点が日本向けの配分にどのように活用されるかは報道では明らかにされていませんが、越境物流の効率化は、日本の消費者向けに販売を行う深圳企業の事業にも影響を与える可能性があるとみられます。

一方、日本の物流企業や商社、ブランド企業にとっては、深圳で越境EC向けの物流インフラが高度化していることは、競争と協業の両面で注目すべき動きといえます。中国の出品者がブランド企業へと変化している点も、日本市場での深圳発ブランドの存在感に関わる動きとして関心を集めています。日本の消費者にとっても、配送の速さや価格、品質管理のあり方がどう変わるかは身近な関心事となりそうです。

今後の見通し

拠点は3月に稼働を開始する予定です。対象となるマーケットプレイスの範囲や料金体系、取扱規模などの詳細は、報道の時点では示されていません。日本市場が対象に含まれるかを含め、今後のアマゾンの発表が注目されます。

促進会より

当会は、深圳の越境ECや物流をめぐる動向を引き続き注視してまいります。日本と深圳の企業が互いの市場への理解を深められるよう、情報提供と交流の場づくりに努めてまいります。

本記事は公開情報をもとに作成した参考情報です。内容の正確性・完全性を保証するものではありません。

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