
中国南方航空は夏秋ダイヤが始まった2025年3月30日、深圳—大阪(関西)線の運航を再開しました。A330型機による毎日1往復で、4月13日開幕の大阪・関西万博を前に日本との往来需要を取り込みます。同社の深圳発国際線は週76便から105便に増えます。
概要
中国南方航空は、2025年夏秋ダイヤの開始日にあたる3月30日、深圳宝安国際空港と大阪・関西国際空港を結ぶ路線の運航を再開しました。深圳日報(newsgd.com掲載)によると、使用機材はエアバスA330型のワイドボディ機で、毎日1往復を運航します。
| 便名 | 区間 | 出発 | 到着 |
|---|---|---|---|
| CZ8425 | 深圳→大阪(関西) | 9:30(北京時間) | 14:15(日本時間) |
| CZ8426 | 大阪(関西)→深圳 | 15:30(日本時間) | 18:45(北京時間) |
同路線では海南航空も毎日運航(HU713/714)しており、利用者は午前・夕方の便を選べるようになりました。
背景
深圳と日本を結ぶ航空路線は、新型コロナウイルス流行の影響で縮小した後、段階的に回復してきました。南方航空は2025年2月11日に深圳—東京(成田)線を週3往復で再開しており、同区間では深圳航空が成田へ1日2往復、全日空(ANA)が羽田へ1日1往復を運航しています。
大阪では4月13日から10月13日まで大阪・関西万博が開催され、会期中に2,800万人の来場が見込まれています。3月22日に東京で開かれた日中ハイレベル経済対話でも、万博を契機とした観光を含む人的交流の拡大で一致しており、日中間の往来に対する期待が高まっていました。
主なポイント
- 毎日運航:A330型機による1日1往復で、ビジネス・観光双方の需要に対応します。
- 国際線網の拡大:夏秋ダイヤで南方航空の深圳発着国際線は週76便から105便に増加します。メキシコシティ線(週3便)、バンコク線(週11便)、ホーチミン・ハノイ線(週11便)なども含まれます。
- 国内幹線との接続:深圳からは北京へ1日13便、上海へ12便、杭州へ8便などが運航されており、深圳経由で中国各地と大阪を結ぶ利用も想定されます。
- 日本路線の選択肢拡大:成田線の再開に続く大阪線の再開により、南方航空の深圳—日本路線は首都圏・関西圏の双方をカバーすることになりました。
日本・深圳の交流への意味
深圳と関西を結ぶ直行便の拡充は、出張や商談、展示会への参加をしやすくするとともに、観光客の往来の増加にもつながるとみられます。関西には電子部品、機械、素材などのメーカーが多く集まっており、深圳のハードウェア産業との取引や技術交流の面でも利便性の向上が期待されます。
万博会期中には、深圳を含む中国各地の企業・団体による展示や交流イベントも予定されており、航空路線の充実がこうした交流を下支えすることに注目が集まっています。
また、関西国際空港は大阪・京都・神戸などへのアクセスに優れ、深圳からの訪日客にとって観光と商談を組み合わせやすい玄関口となっています。日本側から見ても、深圳はハードウェア・電子機器産業の集積地として視察や商談の需要が高い都市であり、往来の選択肢が増えることで、中小企業や研究機関による訪問のハードルも下がることが期待されます。
今回の再開は、春の観光シーズンと万博開幕を目前に控えた時期と重なりました。旅行会社やホテル、展示会関連サービスなどの業界にとっても、深圳—関西間の座席供給の増加は新たな事業機会となり得るとみられ、両地の関連企業間の連携にも期待が寄せられています。
今後の見通し
万博閉幕後の需要動向や、冬春ダイヤ以降の運航計画については、現時点で報道の範囲では明らかではありません。日中間の人的往来の回復ペースが、今後の路線展開を左右するとみられます。
促進会より
当会は、深圳と日本を結ぶ交通・往来の動きを引き続き注視し、会員の皆さまに情報をお届けしてまいります。往来の利便性向上を交流の機会につなげられるよう、今後も活動してまいります。
本記事は公開情報をもとに作成した参考情報です。内容の正確性・完全性を保証するものではありません。

